DM施策を実施する中で、
「全く成果が出ない…」
「そもそも開封されているのだろうか?」
「読む前にほとんど捨てられているんじゃ…」
こんなお悩みをお持ちではありませんか。
数多く届くDMの中に埋もれることなく開封してもらうためには、他のDMとの差別化を図るための一工夫が大切です。そこで今回はDMの開封率を上げるためのに工夫すべきポイントをご紹介します。
目次
DMの開封率
DMは、ネット主流の現代においても非常に高い効果を期待できる紙メディアです。
一般社団法人日本ダイレクトメール協会が実施した「DMメディア実態調査2022」によると、世帯に届く開封率は全体で65%と半数以上が開封しており、自分宛のDMになると7~8割が読まれているという高い結果がでています。さらに、自分宛に届いたDMの行動喚起率は19%という結果です。
調査結果からも紙のDMの開封率は高いことがわかります。しかし、さらに開封率をあげるためには、受け取り側が最初に目にする部分など他と差別化させるポイントの工夫が有効的でしょう。
出典:一般社団法人日本ダイレクトメール協会「DMメディア実態調査2022」(https://www.jdma.or.jp/upload/research/20-2023-000026.pdf)
DMの開封率を上げるポイント①:ビジュアルを工夫する
DMの開封率を上げるためには、まず他のDMに埋もれないための工夫が必要です。
ポストに数多く届くDMの中から、「目に留まり」「手にとり」「開封してもらう」ためには、見た目の差別化が重要になってきます。そんなDMのビジュアル面で差別化を図る方法をいくつか紹介します。
1. イレギュラーな形状を採用する
A4チラシ、通常ハガキ、長3封筒などのスタンダードな形状のDMではなく、大判ハガキや細長型のハガキ、封書であれば箱型の封筒など、少し形の違うDMを採用するだけでも、他のDMと差別化を図れます。また、商品やブランドイメージに合わせて型抜きされたユニークな形状のDMなども効果的です。
2. モノを同梱する
デジタルメディアにはない紙DMの強みのひとつに、サンプルやノベルティなどの「モノ」を同梱できるという点があります。皆さまも経験があるかもしれませんが、厚みがあったり「○○グッズ在中」などの文言が入っていたり、なにかモノが入っていることがわかるDMは、開封したくなる気持ちを駆り立てます。
シンプルではありますが、この手法も「開封させる」というDM施策のファーストステップをクリアする手法として有効です。
3. 特殊加工を施す
特殊加工を施すこともDMの開封率を上げるポイントの1つです。
特殊加工の中でも「目に飛び込んでくる金銀の箔」や「思わず触りたくなる立体的なニス」などの加工は、受け手の意識の外にある、「感性」に訴求する効果を持っているためオススメです。
特殊加工が施された印刷物は通常の印刷物に比べ「早く視認され、長く注視される」という特徴を持っており、DMにおいても輝きや立体感などの加飾は、開封率を上げることはもちろん、行動喚起率アップに大きく寄与します。
>>弊社で特殊加工を施したDMの事例はこちらからご覧いただけます(※弊社の別サイトにジャンプします)
また、特殊印刷については下記記事で詳しく解説しているので、上記事例とあわせてご覧ください
DMの開封率を上げるポイント②:送付タイミングを最適化
DMの開封率を上げるための重要な要素として「送付するタイミング」が挙げられます。
どんなに有益な情報でも、お客さまが必要としているタイミングに届けることができなければ全く意味がありません。では、送るにふさわしいタイミングとはどのようなものなのでしょうか。いくつか例を挙げてみます。
1. お客さまが“ホットなタイミング”に送付する
- 料金プランのページに複数回訪れている
- ECサイトでカートに商品を入れたが離脱
- カタログや資料をダウンロード
など、興味度合いや購入意欲が高いお客さまが取るであろうWeb上の行動を掴み、そのタイミングでDMを送ることで、確度の高い状態のお客様のみにリーチすることができます。
Web解析ツールとの連動が必須ではありますが、ホットなお客様に訴求力の高い紙DMを送るという手法は非常に有効です。
2. お客さまにとって“特別なタイミング”で送付する
- 誕生日や記念日
- サービスを予約した直前
- 会員になってからちょうど一周年
など、そのお客さまにとって特別な日に、特別なメッセージを送ることで、「大切に思われている」といった印象を与えることができます。こういった“丁寧なコミュニケーション”がお客さまの心を動かし、結果的に開封率のアップや行動喚起につながります。
3. 商品やサービスにとって“意味のあるタイミング”で送付する
- 経年劣化により商品の買い替えが必要になる時期
- 消耗品が全て消費されるタイミング
- その商品やサービスが必要になる季節
など、「わかってるねぇ!」と思わせるような気の利いたタイミングでDMを送付することで、開封し、行動してもらえる可能性を高めます。
DMの開封率を上げるポイント③:内容をパーソナライズ化
お客様個人に合わせてメッセージを変えてお届けする「パーソナライズDM」も、DMの開封率を上げるための有効な手法です。
年齢、性別、居住地、職業、家族構成、過去の購入履歴…
など、お客様の属性に合わせてパーソナライズさせたメッセージを送ることで、個人への特別感を高め、「自分に宛てたDMなんだ」という意識を持ってもらえます。
パーソナライズされたDMは通常のDMに比べ訴求力が高いというデータも出ています。
>>【関連記事】パーソナライズについてはこちらで詳しく解説しているので、あわせてご覧ください
また、送付タイミングの最適化や内容のパーソナライズ化にご興味ある方は、下記の資料でデータ連動でDM運用を最適化するサービス「スマートプレス・ダイレクト」をご紹介しているので、ぜひご覧ください。
DMの開封率を上げるポイント④:Eメールでフォローする
DM単体ではなく、DMとEメールを組み合わせてコミュニケーションを図るといった方法もDMの開封率アップさせる有効な手段になります。
特に、DMが到着後に「お手元に届いてますでしょうか?」といった旨のフォローメールを送るといった運用方法がおすすめです!
DMは「届けて終わり」になりがちですが、フォローメールをすることで未開封者にDMの存在を思い出してもらい、開封を促すことが可能になります。
また、DMに記載できなかった伝えたいメッセージをフォローメールで補完することもできるので、より丁寧なコミュニケーションが実現します。
下記の資料で、紙DMとEメールを組み合わせた施策で高い成果を上げた事例をご紹介しているので、こちらもぜひご覧ください!
まとめ
今回はDMの開封率を上げるためのポイントをご紹介させていただきました。
受け取るターゲットやシチュエーションを想像し、「どんなDMなら興味を持ってもらえるか」、「どんなDMなら具体的な行動に移してもらえるか」を考えながら戦略を立て、DM制作を行っていくことが、DMの開封率を上上げることや、行動促すことにつながります。「顧客体験をより良いものにする」という意識でDM施策を実施してください。
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