突然ですが、
「販促、マーケティングで他社と差別化を図れていない・・・」
「印象に残るプロモーションが実施できていない・・・」
「データマーケティングで思うように成果が出ていない・・・」
こんな課題をお持ちではありませんか?
そんな方にぜひ試していただきたいマーケティング手法のひとつに、
「感覚マーケティング」というものがございます。
「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」すべてに注目し、消費者の五感に訴えることを主眼とする感覚マーケティングは、データマーケティングだけでは実現できないインパクトのあるプロモーションや、ユニークな顧客体験の提供が可能な手法です。
今回はこの感覚マーケティングを、具体的な活用例も交えてご紹介します。
目次
感覚マーケティングとは?
感覚マーケティングとは、
「消費者の五感に訴求することで、判断や行動に影響を与えるマーケティング手法」です。
消費者は、外部刺激を受けると、感覚レジスターが反応し、短期記憶として、蓄積、また長期記憶が呼び覚まされ、その後、行動に移ります(下図 青の矢印 )。

一方、ミシガン大学のクリシュナ教授は、感覚レジスターを刺激されると、人は短期記憶を経由せず、明確な意識のないままに行動することがあるということを言っています(上図 赤の矢印 )。
消費者が店内で衝動買いをする非計画購買がなぜ起こるかこれで説明できますね。
感覚マーケティングの特長
特長①:衝動的な行動を促す

みなさまは、
「つい目に留めてしまった」「つい来店してしまった」「つい手に取ってしまった」
といった論理的に理由を説明できないような行動をとってしまった経験はございませんか?
感覚マーケティングはこのような「衝動的な行動」を促す効果が期待できます。うまく機能させることができれば、プロモーションの面でも優位性を発揮できる手法です。
特長②:ブランドイメージを定着させやすい

「ブランドイメージ」とは、顧客が企業や製品・サービスに抱くイメージのことです。
このブランドイメージはCMや広告、ダイレクトメールなどのプロモーションや、製品パッケージや製品自体のスペックなどから得られる「感覚的なイメージ」が積み重なり、形成されることが多いと言われています。
戦略的に消費者の感覚に訴求する感覚マーケティングは、ブランドイメージを定着させる手法として有効と言えるでしょう。
特長③:顧客体験をユニークなものにする

感覚マーケティングは消費者の五感に訴求することで、「楽しい」「驚いた」「美しい」「癒される」などの“感情”を作り出すことが可能な手法です。
こういった感情が紐づく体験を意図的に創出することで、データマーケティングだけでは実現できない「印象に残るユニークな顧客体験」を提供することが可能になります。また、こういったユニークな顧客体験は、「企業と消費者」や「消費者同士」のコミュニケーションのきっかけにもなります。
感覚マーケティングの具体的な活用例
活用例①:製品パッケージに「プレミアムな加工」を施す

【目的】衝動的な行動の促進・ブランドイメージの定着
箔押し加工によるきらびやかなパッケージングで、消費者の目を引き、購買のチャンスを広げることができます。また、製品によっては高級感や特別感を演出できるので、ブランドイメージを定着させるといった面にも寄与します。
「プレミアムな加工」を実現できる「デジタルオンデマンドセンター」とは?
活用例②:「香り付きダイレクトメール」で印象に残る体験を提供

【目的】ユニークな顧客体験の提供・ブランドイメージの定着
企業や製品のイメージやお客様への想いを香りで表現し、ダイレクトメールでお届けします。嗅覚は五感の中でも特に記憶に残りやすいと言われており、印象に残るプロモーションを実施したい時にはうってつけの施策です。
活用例③:触覚を刺激する「インタラクティブ動画」

【目的】衝動的な行動の促進・ユニークな顧客体験の提供
「インタラクティブ動画」とは、「動画視聴中に画面上の選択肢をタッチして選ぶ」といったような、触れる仕組みを施した動画のことです。リアルタイムでアクションできる仕組みを加えることで、「ながら見」になってしまいがちな動画を集中して視聴してもらうことができます。
また、タッチを促すインタラクティブ動画は「触覚を刺激するコンテンツ」でもあるため、より記憶に残る動画プロモーションが可能です。
調査結果からわかる感覚マーケティングの有効性
触覚へ訴求したパンフレットの事例

上記は「通常印刷」と「特殊(テクスチャー)加工」の2種類の博物館会員促進パンフレットを作成し、消費者の「パンフレットへの評価」、「入会への意欲」をそれぞれ点数化し、比較調査した結果です。
ご覧の通り「パンフレットへの評価」、「入会への意欲」は共に加飾ありのパンフレットが上回るという結果が出ています。
触覚は、視覚に次いで商品評価に影響があると言われています。海外の食品スーパーで行われた調査では、接触をうながす内容のPOP広告を設置しただけで、消費者の非計画購買が促されたという結果も出ています。
以上のことから、テクスチャー加工を施した接触を促すような商品は、その商品に対する品質評価を高め、結果的に商品を買う確率を高めるということが言えるでしょう。
視覚に訴求した商品の事例

とある調査によると「箔あり」の商品は「箔なし」の商品に比べ、1.75倍速く認識され、25%長く注視されるという結果が出ています。
つまり、箔を使った商品は箔を使わない商品に比べより目に留まりやすく、より注視されやすいということが言えるでしょう。
また、デジタル情報に比べ、印刷物を「感性ベース」の情報媒体として使用する特殊印刷では 、触覚と箔の光学的特殊効果でより強く記憶に残る影響を生み出すことができます。
感覚マーケティングを実現する「特殊印刷」について

感覚マーケティングを実現する手段のひとつに「特殊印刷」というものがございます。
特殊印刷とは、光輝く金銀ホログラムの箔押しや、思わず触れたくなる艶やかで立体的なニス加工で見る人の五感を刺激し、商品やブランドへの憧れをひきたてる印刷ソリューションです。
特殊印刷について詳しく知りたい方は「特殊印刷とは?紙媒体の差別化に最適な特殊印刷の種類やオススメを解説します!」もご覧ください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
解説させていただいた通り、感覚マーケティングはプロモーションやブランディング、顧客コミュニケーション等で活躍するマーケティング手法です。
データに基づいた施策ももちろん重要ですが、そこに全ての人間が持つ「感性」に訴求する要素を加えてみると、また違った成果を生むことができるかもしれません。

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