QRコードを活用したDMの効果測定の方法をご紹介!

QRコードを活用したDMの効果測定の方法をご紹介!
2021年7月1日
印刷・デザイン

DMやパンフレットのようなアナログメディアは、メールマガジンやWebページのようなデジタルメディアと比べて、効果の測定が難しいという印象をお持ちの方が多いと思います。

しかし、アナログメディアにおいても効果測定可能な方法が存在します。それはアナログとデジタルを繋ぐ「QRコード」の効果測定です。

今やほとんどのアナログメディアにQRコードが活用されています。そのQRコードに仕掛けを施し、DMやパンフレット内のQRコードからどれだけWebアクセスがあったかを計測する仕組みを今回ご紹介します。

※QRコードは(株)デンソーウェーブの登録商標です。

なんで効果測定が必要なの?

そもそもなぜ、QRコードの効果測定が必要なのか。それは「PDCAサイクルを効果的に回す」ためです。

※PDCAサイクルとは、生産技術における品質管理などの継続的改善手法。Plan(計画)→Do(実行)→Check(評価)→Act(改善)の4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する。

上記図のように効果測定なしの場合、目標未達成の場合であってもどこに原因があって、何を改善すればいいかが、見えづらいです。

一方、QRコードからのWebアクセスが測定できる場合、「DMからQRコード経由でWebにアクセスした確率」「Webアクセスから注文に至った確率」などの中間指標を割り出すことができるため、どこに注力して改善すべきかといった戦略が立てやすくなります。

第2回以降の実施に関しては、

【P】第1回の数値・改善踏まえて第2回の各項目指標(KPI)を設定
【D】第2回実施
【C】第2回効果検証
【A】第2回の各項目指標(KPI)未達成部分をを改善
→第3回各項目指標設定(【P】に戻る)

といった具合に効果的にPDCAを回すことが可能になり、最終的には目標を達成できる理想のDM施策にたどり着くことができます。

QRコード効果測定の方法

始めにGoogleアナリティクスというGoogleが展開している基本無料のWeb解析サービスの設定をしておく必要がありますが、それ以外はQRコードにするURLに「パラメータ」と呼ばれる文字列を付与するだけで測定が可能です。

1. QRコードにするURLの末尾に特定の文字(パラメータ)を付ける

▼パラメータ付与の方法

【QRコードにするURL】
https://www.kenbunsya.jp

【URLの末尾に付けるパラメータ】
?utm_source=qrcode &utm_medium=dm &utm_campaign=summersale

【パラメータ付きURL】
https://www.kenbunsya.jp?utm_source=qrcode&utm_medium=dm&utm_campaign=summersale

 ※パラメータを付与しても、リンクの遷移先は変わりません。

▼パラメータの設定例

参照元(utm_source=●●):メディアの“名称”

例)QRコードの場合
→qrcode

メディア(utm_medium=●●):メディアの“種類(分類)”

例)パンフレットに掲載するQRコードの場合
→pamphlet
例)紙DMに掲載するQRコードの場合
→dm

※どのメディアからのアクセスかを判別するために設定する項目です。

キャンペーン(utm_campaign=●●):“施策”の名称

例)2020年実施の展示会で使用するパンフレットに掲載するQRコードの場合
→expo2020
例)サマーセール告知DMに掲載するQRコードの場合
→summersale

※どの施策からのアクセスかを判別するために設定する項目です。

2. Googleアナリティクスでデータを確認

▼ユニバーサルアナリティクス(UA)の場合

1. 左側メニューから「集客」→「すべてのトラフィック」→「参照元/メディア」をクリック

2. パラメータで設定したソースとメディア(上記の例では「qrcode/dm」)を探す

3. アクセス回数やページ閲覧時間など数値を確認

▼Google Analytics4(GA4)の場合

1. トップ画面左側メニューの「レポート」をクリック

2. 「ライフサイクル」→「集客」→「トラフィック獲得」をクリック

3. 「セッションのデフォルト チャネルグループ」を「セッションの参照元/メディア」に切り替え

4. パラメータで設定したソースとメディア(上記の例では「qrcode/dm」)を探す

また、Googleアナリティクスに表示される結果数値はExcelファイルで出力が可能です。報告資料や会議資料に活用いただけます。

まとめ

いかがだったでしょうか。

アナログメディアに限らず、施策全般においてPDCAサイクルを回し、継続的に改善を繰り返すことは、施策の効果を最大限にするために必要不可欠です。そのためには、計測可能な結果数値をなるべく収集し、精度の高い評価・改善を実施することが重要となってきます。

今回紹介したQRコードの効果測定を実施すれば、今まで見えていなかったアナログメディア施策の弱点や改善ポイントが見えてくると思います。

ぜひ、試してみてください。

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