店頭(店舗)の販促POPとは?効果的な設置場所と種類を紹介

店頭(店舗)の販促POPとは?効果的な設置場所と種類を紹介
2025年9月2日
印刷・デザイン

店舗運営や販売促進において、店頭に設置する「POP」の重要性がますます高まっています。お客様の目を引き、商品やサービスをより魅力的に感じてもらえるように働きかけるPOPは、ただ広告物として設置するだけでは最大の効果を発揮しません。その種類や設置場所、さらには役割を理解し、効果的に活用することで、売り上げアップやブランド価値の向上に繋げることができます。

本記事では、POPの役割や種類、具体的な設置方法について詳しく解説していきます。

店頭(店舗)に設置する「POP」とは

店頭(店舗)での販売促進に欠かせないアイテムとして広く活用されている「POP(Point of Purchase)」。その名の通り、促進を目的とした広告物の総称であり、商品の説明やおすすめポイントを伝えるだけでなく、購買意欲を喚起する重要な役割を担っています

POPは、店舗での接客や売り場づくりを補完し、来店者とのコミュニケーションを促進するツールとして活用されています。ここでは、店頭POPの代表的な種類を10個ご紹介します。

POPの代表的な種類

POPの種類    説明
ポスター店舗内外で使用される大型の広告ポスター。シーズンテーマや新商品キャンペーンなどを強調する際に活用され、店内全体の雰囲気づくりにも役立ちます。目立つサイズで視認性が高いことがポイントです。
のぼり店舗の外や入口に設置する縦長の旗型POP。視認性が高く、遠くからも目につきやすいため、店舗やキャンペーンの認知度アップに効果的です。集客力を高めるのぼりは、飲食店やイベント会場で特に有効です。
大型パネル目立つ場所に設置できる大型の広告パネルは、商品情報やキャンペーン内容を最大限にアピールするツール。シーズンイベントや特設コーナーに適しており、空間にインパクトを与えます。
プライスカードプライスカードは、商品陳列棚に設置される小型のPOPで、商品の名前、価格、サイズや数量など基本的な情報を明確に伝えるシンプルなツールです。お客様が商品を選ぶ際に最も目に入りやすく、購買決定を支援する役割を果たします。
タペストリー風景や商品ブランドを背景に、上下が棒で固定された布製の広告物。壁や天井に吊り下げることで空間を活かしたアピールが可能です。サイズも柔軟に変更でき、季節イベントやブランド訴求に活躍します。
段ボール什器商品の陳列と販促効果を兼ね備えたダンボール什器は、ブランドのロゴやグラフィックを活用して視認性を高め、動線のコントロールに役立ちます。特設売り場や店頭で活用されることが多く、コストパフォーマンスに優れています。
スイングPOP棚や什器などから吊り下げられて揺れるタイプのPOP。動きがあるため注目を集めやすく、視認性が高いのが特徴です。特定の商品を強くプッシュしたい場合に役立ちます。
モニターPOPモニター型のPOPは、動的な動画やスライドショーで商品やキャンペーンを紹介するツール。店舗内の注目箇所に設置することで、視覚的なインパクトを与え、顧客を引きつける効果があります。
デジタルサイネージ電子ディスプレーを活用したデジタルサイネージは、映像や動きを取り入れることで視線を集める効果が絶大。高解像度のビジュアルを用いることで商品の魅力を効果的に演出します。
POPシール商品自体や棚、什器に貼り付けて使うタイプのシール式POP。特売商品、値下げ告知などを効果的に伝えられます。使い勝手が良く、簡単に設置できるため短期的なキャンペーンでよく利用されます。

POPの役割と効果

店頭設置のPOPは、ただ商品の情報を伝えるだけのツールではありません。うまく活用することで店舗の売り上げを伸ばし、顧客体験を向上させることが可能です。POPの具体的な役割と効果について、下記で詳しく解説します。

商品認知の向上

POPは、店舗内での商品認知度を高める重要な役割を果たします。特に新商品や季節限定商品など、まだ顧客に広く知られていない商品においてPOPの効果は絶大です

店内で目立ちやすいプライスカードやポスターなどのPOPを設置することで、商品自体に目を向けさせることができます。また、視覚的な訴求により、お客様の記憶に残る効果も期待できます。

購買意欲の喚起

POPは顧客の購買意欲を刺激する有力なツールです。店内を歩いている中で、POPによって商品の魅力を再発見し、購入心をくすぐられた経験があるのではないでしょうか。魅力的なビジュアルや具体的な写真などを活用することで、商品の利用シーンを連想させ、「この商品が欲しい」と思わせることができます

例えば、レジ横カウンターPOPやスイングPOPを活用することで衝動買いを誘導し、顧客に行動を促す効果が期待できます。

売り場での購買決定を助ける

POPは、来店者の商品購入決定を後押しするための貴重な情報源です。特に商品選びに迷っているお客様が目の前にある情報をどう活用するかという視点で、POPは役立ちます。

商品の使用方法や特徴をわかりやすくまとめた電子POPやモニターPOPを活用すれば、商品の持つ魅力を顧客自身が理解しやすくなり、最終的な購買決定を促進します

店舗内動線の誘導

POPは顧客が店内をスムーズに歩み回れるよう、動線を整える重要な役割を果たします。店頭での「見つけたい商品がどこにあるのか」という課題を解消するためにも、動線設計にPOPを取り入れるのは非常に効果的です。特設コーナーや新商品エリアへの誘導を目的としたフロアPOPは、店舗内の歩行の流れをつくり出し、顧客の興味を自然と目的地に集中させます。

ブランディングや店舗のイメージ向上

POPは単なる情報提供ツールに留まらず、店舗のブランディングやイメージアップにも寄与します。例えば、店舗外に設置されたウィンドウPOPやのぼりは、歩行者に対してブランドの存在感を高める重要な役割を果たします。これにより顧客に親しみやすい雰囲気を提供し、店舗そのものの印象を向上させることが可能です。

効果的なPOPの設置場所と種類

店舗での販売促進において、POPの効果を最大化するためには、設置場所と種類を戦略的に選定することが重要です。顧客の視線や行動を考慮しながら、適切な場所にPOPを配置することで、商品の認知度や購買意欲を高め、店舗内での顧客体験を向上させることができます。

ここでは、店舗の代表的な設置場所における効果的なPOPの種類を紹介します。

店頭

店舗の外側、つまり店頭は、来店前の顧客へ店舗や商品情報をアピールする重要なポイントです。店頭にPOPを設置することで、店舗の目立ちやすさを向上させ、通行人や潜在顧客への認知度を高めることができます

例としては、のぼりやウィンドウPOPが効果的です。のぼりは縦長のデザインで視認性が高く、特に屋外で遠くからの視線を集めやすいメリットがあります。また、ショーウィンドーにデザイン性の高いウィンドウPOPを設置することで、店舗ブランドのイメージを伝えつつ、人々の興味を引くことができます。さらに、イベント時やキャンペーン時には大型パネルやタペストリーを活用して、店舗自体の存在感を強調するのもおすすめです。

店頭POPの活用により、「この店には何か新しいものがある」と感じさせることで、新規顧客の獲得や入店促進効果を得ることができます。

メイン通路・動線上

弊社制作物

店舗内のメイン通路や主要動線は、顧客が最も多く移動する場所です。このエリアにPOPを配置することで、自然と目を引く効果を発揮し、商品やキャンペーンに対する認知度を高めることができます。また、通路上は人の流れが多いため、一過性ではなく継続的に視覚的な訴求が行える理想的な場所でもあります。

スイングPOPやフロアPOPなどがこのエリアでの設置に適しています。スイングPOPは吊り下げて設置することで、動きによる視認性を高め、顧客の注目を集めます。一方、フロアPOPは床を活用して顧客の足元から視線を誘導するツールで、特設コーナーやキャンペーンへの誘導に適しています。また、大型のデジタルサイネージやポスター型POPを設置することで、複数人数への同時アピールも可能です。

メイン通路・動線にPOPを配置することで、店舗全体の回遊率が向上し、購買意欲を自然と高める効果が期待できます。

商品陳列棚の近く

弊社制作物

商品陳列棚の周辺は、顧客が商品を選ぶために立ち止まる場所です。このポイントにPOPを設置することで、商品の魅力を強調し、購買決定を後押しする役割を果たします商品棚に適切なPOPを配置することで、顧客はその商品の利点や特徴を直感的に理解できるようになり、購入への意欲を高めることができます。

プライスカードはこの場所で欠かせない基本的なPOPです。商品の名前や価格、特徴などを明確に示すことで、お客様が選びやすくなります。さらに、卓上POPスタンドや電子POPを活用することで、商品の使用例や詳細な情報を提供することもできます。また、POPシールを使えば、特売や値引きなどの特別感を簡単にアピールすることができます。

商品陳列棚周辺のPOPは、顧客が商品を手に取る直前のタイミングで購入意欲を高める重要な役割を持っています。

レジ周辺

レジ周辺は、購入手続きのために多くの顧客が必ず立ち寄る場所であり、衝動買いを促進する絶好のスペースでもあります。このエリアには、小型の商品やキャンペーン情報を伝えるPOPを設置することで、最後の瞬間まで購買意欲を刺激することができます

レジ周辺に適しているPOPとしては、レジ横カウンターPOPやスイングPOPが挙げられます。レジに設置された小型のPOPを活用して、手軽に購入できる商品を目立たせることができます。例えば、「おすすめのお菓子を1点選んでみませんか?」という簡潔な情報を伝えることで、衝動買いの確率を高めることが可能です。また、小さなモニターPOPを設置して、関連商品のプロモーション動画を流すのも効果的です。

レジ周辺のPOPの工夫によって、お客様の購買体験をプラスアルファの価値に変え、店舗の売上アップに貢献することができます。

効果的にPOPを設置しましょう

POPは店舗運営に欠かせない販促ツールであり、商品認知の向上、購買意欲の喚起、店舗動線の誘導、ブランドイメージの向上など、多岐にわたる役割を果たします。

その効果を最大限発揮するには、店頭、メイン通路、商品陳列棚、レジ周辺など、顧客の目に留まりやすいポイントに適切な種類のPOPを設置することが重要です。さらに、設置場所だけでなく、POPに加飾を施すなどデザインを工夫することで、より顧客の目に留まりやすく興味を引くことができます。戦略的なPOP活用で店舗の魅力を高めましょう。

研文社ではPOPの製作も可能です。加飾を施した印刷もできますので、店舗POPをお考えの方はお気軽にご相談ください。

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