パンフレットとリーフレットの違いとは?適切な活用法をわかりやすく解説!

パンフレットとリーフレットの違いとは?適切な活用法をわかりやすく解説!
2024年4月2日
印刷・デザイン

パンフレットやリーフレットは、企業の広報活動に役立つアイテムとして知られています。パンフレットやリーフレットを会社の広報活動に利用するのなら、両者の違いをよく理解し、自社のニーズに合ったものを選ぶことが大切です。

今回はパンフレットとリーフレットの概要や特徴を説明するとともに、両者の違いやおすすめの使い分け、他の印刷物との違いについて解説します。

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パンフレットとは?

パンフレット(pamphlet)とは、英語で小冊子という意味です。ユネスコでは、小冊子について「いずれかの一国で出版され、かつ公衆の利用に供される少なくとも5ページ以上48ページ以下(表紙を除く)の印刷された非定期刊行物」と定義しています。[注1]

ただ、実際に刊行されるパンフレットはそこまで定義に忠実に作成されているわけではなく、おおむね数ページから数十ページの用紙(原稿)を中綴じしたものをパンフレットと呼んでいます。

作りや装丁は簡易的で、ハードカバーの表紙や背表紙をつけたりはせず、原稿はホチキスや針金などで中綴じします。構造はシンプルですが、必要に応じてページ数を増やせば、情報や画像をたくさん掲載したボリュームのあるパンフレットに仕上げることもできます。

[注1]文部科学省「図書及び定期刊行物の出版についての統計の国際化な標準化に関する勧告

パンフレットの主な用途

パンフレットはさまざまな用途に使われますが、ここでは主な例を3つご紹介します。

1. 製品紹介

自社で取り扱っている製品を紹介するために作成するパンフレットです。

製品の詳細な説明や用途、使い方、開発コンセプトなどを、製品の外観画像とともに掲載するのが主な内容となります。

特定の製品にフォーカスを当てて作成する場合と、自社で取り扱っている製品一覧をまとめて掲載する場合の2通りがあり、配布する相手や場所に応じたパンフレットを制作します。

2. 広報誌・会報誌

広報誌とは、企業が顧客や取引先などに向けて自社の活動や取り組みを伝えるために発行するものです。配布先を会員など特定の人に限定したものは会報誌と呼ばれます。

広報誌や会報誌の目的は、自社の魅力や強み、取り組みの成果などを社外に発信し、親しみや理解を得ることです。

広報誌や会報誌を配布すれば、自社のブランド価値の向上に役立ちます。

パンフレットは気軽に手にとってもらいやすく、かつフルカラーで見やすいため、広報誌や会報誌によく活用されます。

3. 会社案内

会社案内とは、取引先や顧客といったステークホルダーや、自社への入社を希望する求人者に対し、自社を紹介する印刷物です。

会社の概要や沿革、企業理念、トップの挨拶、事業内容、商品やサービスの紹介など、会社の基本的な情報を掲載するのが一般的です。

リーフレットとは

リーフレット(leaflet)とは、英語でちらしや小冊子という意味です。

小冊子というと、パンフレットのように複数のページを綴じて作るものというイメージがありますが、リーフレットは一枚の紙を折り畳んで小冊子状にするところが特徴です。

折り畳む回数にとくに制限はありませんが、よく見られるのは二つ折りまたは三つ折りのタイプです。

使用するのは一枚の紙ですが、二つ折りにすれば4ページ、三つ折りにすれば6ページを紙面として使うことが可能になります。

広げれば一枚の紙になるため、全ページにまたがって大きなイラストや画像を載せているものもあります。

使用する紙が一枚で済むこと。ホチキスや針金などを使った製本が不要なことなどから、比較的安価で制作できるところが利点です。

リーフレットの主な用途

別名「ミニパンフレット」とも呼ばれるリーフレットは、一般的なパンフレットと用途が重なるケースが多々ありますが、ここではリーフレットが多用されるパターンを3つご紹介します。

1. 特定の製品紹介

特定の製品やサービスに的を絞って紹介したい場合、リーフレットを活用します。

よく見られるパターンはシリーズ商品の紹介です。子ども用、大人用、女性用、男性用など、複数のパターンで商品展開しているシリーズ商品を、カテゴリに分けてリーフレットで紹介すれば、それぞれのターゲット層に向けて必要な情報をピンポイントで提供することができます。

一枚の紙で作られたリーフレットは薄くて軽量なので、並べて陳列していてもスペースを取りにくく、かさばらないところが利点です。

2. 施設案内

リーフレットは、動物園や遊園地、ショッピングセンターなど、敷地面積の広い施設の案内にも多用されます。

一面に施設のマップを掲載しておけば、歩きながらでもすぐに開いて場所を確認できるので、迷子にならずに済みます。

折り畳めばバッグやポケットに収納できるので、持ち歩きにも便利です。

3. イベント、催事の案内

比較的安価に制作できるリーフレットは、期間限定のイベントや催事で重宝されます。

規模の大きなイベントなら、前述の施設案内のようにマップを掲載してもよいですし、単体のイベントならメニューや価格表などを載せてもよいでしょう。

パンフレットとリーフレットの違い

パンフレットとリーフレットは、どちらも企業の広報活動に利用するという点では共通していますが、一方でいくつかの違いが見られます。

ここではパンフレットとリーフレットの違いを3つのポイントに分けて解説します。

1. 使用する用紙枚数の違い

パンフレットは数枚~数十枚程度の紙を使用しますが、リーフレットは一枚の用紙しか使いません。一枚の用紙を複数回折れば紙面の数は増えますが、そのぶん1ページあたりの面積は狭くなってしまいます。

実際、リーフレットのほとんどは見やすさを考慮し、二つ折りまたは三つ折りにしたものが大半を占めています

用紙そのもののサイズを大きくするという方法もありますが、その場合、広げたときに持ちにくかったり、見づらくなったりするところがネックです。

2. コストの違い

一枚の用紙で作れるリーフレットと比べると、パンフレットは用紙の枚数が多いこと、さらに中綴じの手間がかかることなどから、コストは高くなる傾向にあります。

同じ情報量なら、パンフレットよりもリーフレットとして制作、配布したほうがコストを節約できます

3. 表現の違い

パンフレットは中綴じされているので、一枚一枚ページをめくって閲覧します。情報は片面、あるいは見開きのページに掲載するので、画像やイラストのサイズはあまり大きくできません。また、見開きの場合は綴じている部分がやや隠れてしまいます。

一方のリーフレットは畳んだ部分を広げれば大きな一枚の紙になります。マップや大きなイラスト、画像なども途切れなく載せられるところがパンフレットとの違いです。

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おすすめの使い分け

パンフレットとリーフレットはそれぞれ特徴が異なるため、用途やシーンに応じて使い分けるのが基本です。

ここでは、パンフレットとリーフレットのおすすめの使い分け方法をご紹介します。

より多くの情報を載せたいならパンフレットがおすすめ

より多くの情報を載せたい場合や、詳細な情報を掲載したい場合は、ページ数の多いパンフレットを利用するのがおすすめです。たとえば、事業内容が多岐にわたる企業の会社案内や、複数のラインナップを抱えるシリーズ商品をまとめて紹介する商品パンフレットを作る場合などです。

ただ、前述のとおり、パンフレットの制作にはコストがかかります。そのため、しっかりした会社案内を作って社外アピールしたい場合や、ある程度の予算を組める高価格帯の商品・サービスの販促をする場合に適しているでしょう。

大きな画像やイラストを載せたいならリーフレットがおすすめ

リーフレットは一枚の紙を広げて閲覧できるところが大きな特徴です。したがって、広大な施設などのマップを掲載したい場合や、商品の大きな画像を載せたい場合に適しています

ただ、パンフレットに比べるとテキスト量は少なくなるので、基本的な情報をシンプルに伝えたい場合におすすめです。

ほかの印刷物との違い

企業の広告には、パンフレットやリーフレットのほかにもさまざまな印刷物が用いられます。

ここでは主な例として、パンフレット、リーフレットとカタログ、チラシとの違いをまとめました。

カタログとの違い

カタログとは、その会社が取り扱っている商品やサービスを一覧にして掲載した印刷物です。掲載される商品、サービスの数は必然的に多くなるため、カテゴリやシリーズに分類されている場合がほとんどです。

カタログによっては注文番号が記載されており、Webまたは巻末に綴じられているハガキなどを使ってそのまま注文することができます。

カタログの種類にもよりますが、数百ページを超えるものもあります。

対するパンフレット、リーフレットは、取り扱い商品一覧というより、特定の商品、サービスの基本的な情報を掲載しているところが特徴です。

どのような商品、サービスを取り扱っているのか、ざっと見たいときに活用するのがカタログ、特定の商品、サービスの特徴やメリットを知りたいときはパンフレットやリーフレットを用いる場合が多いようです。

チラシとの違い

チラシとは、一枚の紙をそのまま使用する印刷物です。ページをめくらず、配布した瞬間に情報が目に入るため、読み手にインパクトを与えることができます。

また、パンフレットやリーフレットに比べると厚みがないため、大量に配布したい場合に適しています。

パンフレットとリーフレットは用途・目的に合わせて使い分けることが大切

パンフレットとリーフレットはどちらも広告媒体として活用されるものですが、使用する紙の枚数やコスト、表現の仕方などに違いがあります。より多くの情報量を掲載したいのなら枚数の多いパンフレットを、マップや地図など大きな画像を見やすく掲載したいときはリーフレットなど、用途や目的に応じて使い分けるのがポイントです。

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