以前まではカタログと言えば紙媒体のものが主流でしたが、最近ではインターネット上で閲覧できるデジタルカタログを利用する企業も増えてきています。
そこで出てくる悩みとして、「紙カタログとデジタルカタログどっちがいいんだろう?」と思う方は少なくないのではないでしょうか。
紙カタログとデジタルカタログのどちらを利用すればよいかを判断するためには、それぞれの特徴やメリット・デメリットを把握しなければなりません。
そこで本記事では、紙のカタログとデジタルカタログ双方のメリット・デメリットだけでなく、それぞれのカタログが向いている企業の特徴などについて説明します。
紙カタログとデジタルカタログのメリットやデメリットを知りたい方はもちろん、自社は紙かデジタルどちらが向いているのか判断基準が欲しいという方は必見です!
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目次
紙カタログのメリット
まずはじめに紙カタログのメリットから解説します。紙のカタログのメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。
- モノとしていつでもすぐ見つけられる
- 読みやすい
- 紙ならではの表現の幅が広い
それぞれのメリットについて、説明します。
モノとしていつでもすぐ見つけられる
紙のカタログは 「モノ」としてすぐに見つけられるので、読みたいときにすぐに読むことができます。
デジタルカタログの場合、パソコンやスマートフォンを立ち上げて検索する手間がかかったり、充電の心配がありますが、紙のカタログであればそのような手間や心配が必要ありません。
読みやすい
紙のカタログはいわゆる書物なので、雑誌や書籍を読むのと同じような感覚で読むことができます。
1枚1枚ページを実際にめくって読み進めていけるというのも、デジタルカタログにはない紙のカタログならではのメリットと言えるでしょう。
紙ならではの表現の幅が広い
紙のカタログでは、紙面を大きく使って商品やサービスを訴求するなど、紙ならではの表現方法が可能です。
幅広い表現方法によって、カタログを見た人をグッと惹き付けられるでしょう。
紙カタログのデメリット
紙のカタログのデメリットとしては以下の2点がが主に挙げられます。
- 改訂するタイミングで費用が発生する
- 修正のハードルが高い
それぞれのデメリットについて、以下で説明します。
改訂するタイミングで費用が発生する
紙のカタログを改定する場合、新しい内容のカタログを印刷したり綴じたりするために、費用が発生します。
カラー印刷のものやページ数が多いものの場合、改訂費用はなかなか無視できない金額になるでしょう。
修正のハードルが高い
カタログの内容を修正しなければならないとなった場合、既存のカタログを回収して、修正した新しいカタログをあらためて配布する必要があります。
カタログの流通量によっては、内容修正後のカタログを適切に流通させるハードルは高めと言えるでしょう。
デジタルカタログのメリット
次にデジタルカタログを解説します。デジタルカタログのメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。
- 編集・修正がしやすい
- 在庫コストがかからない
- 動画や音声が挿入できる
それぞれのメリットについて、説明します。
編集・修正がしやすい
デジタルカタログは、パソコンなどのデバイス上で簡単に編集や修正を行うことが可能です。
例えば、デジタルカタログ公開後に修正点を発見した際や、カタログに掲載されている商品の価格変更、在庫ステータス変更など、編集や修正が必要なその都度対応できる柔軟性が魅力です。
また、修正後のカタログを再配布する手間も、紙のカタログに比べると圧倒的に少なく済みます。
在庫コストがかからない
デジタルカタログは、「モノ」としてのカタログを自社で持っておく必要がないため、在庫コストが一切かかりません。
カタログのデータはクラウドやサーバーに保存しておくことが出来るため、基本的にコスト面で必要なのは、デジタルカタログの制作費のみで済みます。
ただし、デジタルカタログの効果を最大化したい場合は、“運用”が必要不可欠になるため、「運用・保守費」も考慮しておきましょう。
動画や音声が挿入できる
紙のカタログでは、紙ならではの表現が可能でしたが、デジタルカタログでは動画や音声の挿入による表現が可能です。
実際に使っているシーンなどを動画という形でカタログ上に掲載できる点は、紙のカタログにはない“インタラクティブな体験”を提供できるという点も大きな魅力と言えるでしょう。
デジタルカタログのデメリット
デジタルカタログのデメリットとしては、主に以下のようなことが挙げられます。
- 表現の幅が狭い
- 画面の大きさや解像度によって見やすさが異なる
- ネット環境がないと閲覧できない
それぞれのデメリットについて、説明します。
表現の幅が狭い
紙のカタログと比べると、クリエイティブ面での表現の幅が狭いことは、デジタルカタログのデメリットのひとつと言えます。
動画や音声などで表現の幅は広がりますが、紙から伝わってくる“生き生きとした臨場感”を与えるような表現は、紙のカタログならではと言えるかもしれません。
画面の大きさや解像度によって見やすさが異なる
顧客がカタログを見る端末の画面サイズや解像度などによっては、カタログの内容が見えにくいことも考えられます。
顧客の環境によって、商品やサービスの魅力を100%伝えきることができない可能性があることは、企業としても悩みの種でしょう。
こういった場合は、デジタルカタログを作る際にPCやタブレット、スマートフォンにも対応しているか確認するようにしましょう。
ネット環境がないと閲覧できない
一般的にはデジタルカタログはネットに接続できる環境がなければ閲覧することはできません。
ネット環境の普及が進んできており、大半の方がパソコンやスマートフォンなどの端末を利用しているとは言え、一部の方に届かない可能性があるというのは、企業によっては大きなネックとなり得ます。
しかし、デジタルカタログによっては、インターネットが繋がっていないオフライン環境でも閲覧できるものもあるので、そういったデジタルカタログを選ぶことでこのデメリットは解消することが出来ます。
メリット・デメリットのまとめ表
メリット | デメリット | |
---|---|---|
紙カタログ | ・モノとしていつでもすぐ見つけられる ・読みやすい ・紙ならではの表現の幅が広い | ・改訂するタイミングで費用が発生する ・修正のハードルが高い |
デジタル カタログ | ・編集・修正がしやすい ・在庫コストがかからない ・動画や音声が挿入できる | ・表現の幅が狭い ・画面の大きさや解像度によって見やすさが異なる ・ネット環境がないと閲覧できない |
紙カタログが向いている企業
紙のカタログが向いている企業の特徴としては、主に以下のようなことが挙げられます。
- リアルで説明する機会がある
- イメージがしづらい複雑な製品である
- ターゲットが高齢者向け
それぞれについて、説明します。
リアルで説明する機会がある
カタログに載せている商品や提供サービスについて、対面などのリアルで説明する機会があるのであれば、紙のカタログを利用するのがおすすめです。
カタログでは商品スペックやサービスの概要を説明しつつ、目の前で実演を行うことで、効果的に商品やサービスの訴求を行うことができます。
イメージがしづらい複雑な製品である
どのような用途に用いるのかイメージしづらいような商品・製品を取り扱っている場合も、紙のカタログを利用するのが向いています。
幅広い表現力で商品や製品の魅力を分かりやすく伝えることができるのは、紙のカタログならではです。
ターゲットが高齢者向け
デジタルカタログはパソコンやスマートフォンなどのデバイスを介して閲覧する必要があるので、そういった機器の操作に慣れていない方からは、敬遠されてしまいがちです。
主に高齢者をターゲットにした事業や商売を行っている場合は、親和性の高い紙のカタログを利用したほうが顧客からも受け入れられやすいでしょう。
デジタルカタログが向いている企業
デジタルカタログが向いている企業の特徴としては、以下のようなことが挙げられます。
- 多くの人に見てもらいたい
- 在庫スペースのコストをかけたくない
- ターゲットが若者向け
こちらについても、説明します。
多くの人に見てもらいたい
デジタルカタログはインターネット上で閲覧できるので、流通に関する制限がありません。
なるべく多くの方にカタログを閲覧してもらいたい場合は、紙のカタログよりもデジタルカタログのほうが向いています。
在庫スペースのコストをかけたくない
紙のカタログは印刷して流通させるまでに、自社で保管しておかなければならず、そのためのスペースを確保するのにコストが発生します。
「モノ」としての実体を持たないデジタルカタログであれば、在庫を確保しておく必要がないので、保管コストも発生しません。
ターゲットが若者向け
近年の若者は、幼いころからインターネットに接続できるデバイスが身の回りにあるのが当たり前の環境で育ってきています。
そのため、デジタルカタログを見るためにデバイスを操作することもお手の物なので、主に若者をターゲットにした事業やサービス提供を行っている場合は、デジタルカタログの利用がおすすめです。
理想は紙とデジタルの併用
ここまで紙のカタログとデジタルカタログを比較する形で解説をしましたが、紙のカタログとデジタルカタログはどちらか一方しか利用できないというわけではなく、理想としては紙カタログとデジタルカタログを併用することです。
なぜなら、先述したターゲットによって使い分けることに加え、営業・販売活動の際、“紙カタログとデジタルカタログでそれぞれ効果的なシーンが違う”ことも考慮すべきだからです。
例えば、自社があまり世の中に知られていないニッチな製品を扱うBtoB企業の場合、商談時はイメージしてもらいやすくするためにも紙カタログが効果を発揮しますが、商談よりもっと前の段階である“認知”をしてもらう際には、Webサイト上にデジタルカタログを設置しておくことで商談前から理解促進に繋がるので、商談時によりスムーズに進められる効果も見込めます。
またBtoC企業でも同様に、商品やサービスを知ってもらうきっかけとしてWebサイトにデジタルカタログを設置しWeb上で認知・接点を作っておき、いざ選んでもらう際には、実際に手元でカタログを見ながらじっくり選びたいという方に向けた資料請求として紙カタログを用意しておくことで、購入率や成約率をUPさせることが出来ます。
このように、紙のカタログとデジタルカタログを併用して、ケースバイケースで使い分けていくというのが、理想的な手段と言えます。
まとめ
紙のカタログとデジタルカタログは、どちらも同じカタログでありながら、メリットやデメリットはそれぞれ大きく異なることがお分かりいただけたかと思います。
どちらがいいか?のアンサーとしては、紙のカタログとデジタルカタログそれぞれのメリット・デメリットを理解した上で、自社が取り扱っている商品やサービスに適した種類のカタログを使い分けていくとなります。
そうすることで、効果に繋がるカタログを作ることが出来るでしょう。
また、どちらか一方だけでなく紙カタログとデジタルカタログの両方を作成しておくことで、顧客のニーズに合わせたアプローチできるようになるため、購入率や成約率がUPし、カタログ効果の最大化が見込めることも頭の片隅で覚えておいて損はありません。
カタログを作ることが決まったら次は、「どんな会社にお願いすればいいんだろう?」と、迷う方もいらっしゃるかと思うので、“カタログ制作外注時の会社の選び方”をまとめた資料を以下のバナー画像から無料でダウンロードできますので、お悩みの方はぜひご覧ください。