
営業第一部1課は、大手銀行をメインクライアントとする営業グループ。取り扱う商材は契約書などの帳票をメインに、社内報など、個人情報を扱う案件も少なくない。今回は入社7年目のR.Y.さんと、2年目のN.A.さんに、仕事のこと、会社のことを語り合ってもらいました。
R.Y.2014年4月入社
N.A.2019年4月入社
──お二人の入社のきっかけを教えてください。
N.A.: 私は出版と印刷に絞って就活をしていて、研文社は会社説明会の雰囲気が穏やかでいいな、と思いました。会社によっては緊張を強いるようなところもありますが、研文社はじっくり自分の話を聞いてくれる感じで。こういう会社に入りたい、と思いましたし、会社の方も私に興味を持ってくれました。
R.Y.: あのときの会社説明会で、N.A.君の対応をしたのは私です(笑)。年齢も割と近いですし、すぐに打ち解けていろいろ話しをしました。お会いした人の中では彼がいいかな、と思って上の方に推薦しました。しかし、今となってはその判断はどうだったのか… 冗談です、優秀ですよ。でも、もう少し結果を出してくれるとうれしいかな?
N.A.: …結果を残せるようがんばります(汗)。ところでR.Y.さんの就活はどうだったのですか?
R.Y.: 私も出版・印刷をメインに回っていて、印刷は2社でしたけど、面接が柔らかくて、人柄重視というか、雰囲気が穏やかで風通しの良い会社だな、というのが入社前の印象でした。
──研修と配属はどのように決まりましたか?
R.Y.: 私が新卒の時(2014年)は、1ヶ月強印刷の基礎を東京で研修し、GW明けに配属がきまって、以来6年間営業の仕事をしています。最初は銀行の従業員組合の担当、今は銀行本体の契約書や帳票の仕事であったり、関連会社のリース関係の仕事を主にしてます。
N.A.: 私が2019年4月に入った時は、新卒社員が全員大阪に集合し、ひと月半、主に尼崎工場で印刷やDTPを研修。それから東京でひと月半研修をして、7月から営業に配属が決まりました。
──仕事で苦労すること、やりがいなどは?
N.A.: まだ知識が圧倒的に足りなくて、先輩に教えてもらいながら日々仕事をこなしていますが、それでも最近は自分がメインに動かす仕事も少しずつ増えてきました。お客さんの希望をよく聞いて、その悩みを解決するためにどうすればいいかを考えるのに、やり甲斐を感じるようになってきました。
R.Y.: N.A.君は、分からないことをそのままにしないで、きちんと理解してから進めるという姿勢があって、コミュニケーション力が高いですよね。それと、発想が柔軟というか、これを解決するためにこんなツールはどうですか、みたいな提案を、臆さずぶつけてこられる。
N.A.: そうですか?ありがとうございます! 上司としてのR.Y.さんは、きちんと確認すべきところを指示してくれるのが有り難いです。 自分はどちらかというと大ざっぱでどんどん突っ走ってしまう方なので、先輩からの「ここはどうなの?」という指摘や助言は本当に助かっています。 あと、同じ部にR.Y.さんと同期でまったくタイプの違う先輩もいて、その方からも、別の視点で役に立つアドバイスをもらっています。
──頼もしいですね。ところで印刷業界の今後についてはどのように感じてますか?
R.Y.: 業界を問わず、効率化というのはどんどん進んでいくので、印刷物の意義というのも、少しずつ変わっていくかもしれません。たとえば、社内報を印刷を止めてオンラインだけにする、といった動きもあったりします。印刷会社だから、印刷物でどうにか、と考えがちなのですが、印刷物のまわりには色々なサービスがあって、周辺の事業というのもあるので、そこが出来ることによって、印刷物も取れるという、そういう方向からのアプローチも考える必要があるでしょうね。
N.A.: 会社の中でも、新しい部署=ドキュメントコンサルタント室*や、デジタルオンデマンドセンター**など、新しいサービスが次々と登場したりしているので、営業としてもその辺りをよく理解して、その使い方を提案していく、ということが必要になると思います。
*見やすく伝わりやすい印刷物を作るために、文章の組み方、色使いやレイアウトなどの改善提案をする部署。
**最新鋭のデジタル印刷機と加飾機で少部数多ロット印刷やプレミアム印刷を担当する部署。
R.Y.: 先日、銀行の契約書類一斉改訂のコンペ案件があり、受注できて90アイテム位の新規作成につながりました。コンペが取れたのは、どうしたら読みやすく記入しやすい帳票が作れるか、理論的に、データで表しながらプレゼンできた、というのが大きいですね。うちの部署は金融関係のお客様なので、ユニバーサルデザイン的なアプローチ、すなわち、契約書や帳票を、だれにとっても見やすく、わかりやすく、記入しやすいデザインにする、というのは、お客様の財産を守る上で非常に重要なことなのです。フィデューシャリー・デューティ*ということも、日常的に言われていますし。
*資産運用業務に従事する金融機関が投資家に対して負う責任のこと。顧客の最善の利益の追求、利益相反の適切な管理、重要な情報の分かりやすい提供、などが含まれる。
N.A.: また、クロスメディアエキスパートという資格があります。課題解決のために、クロスメディア戦略をコーディネートする能力があることを認定する資格ですが、研文社では営業の約半数が取得しています。メルマガやオンラインセミナーで集客をかけつつ、DMでアプローチする、というようなメディア活用を提案したり、お客様から「こういった告知を打ちたい」と相談された時に、言われたものを作るだけではなくて、ネットを併用すればこういった追跡サービスもできますよ、などと、より先を見据えた提案をしていくために役立つ資格です。
──アフター5の研文社は、どんな感じですか?
R.Y.: 研文社には東西に野球部があり、昨年、待望の東西対抗戦が実現しました。自分は高校まで野球をしていたので、東のピッチャーをしています。経験者はそんなに多くはないですが、みんな和気あいあいと、ガッツあふれるプレイを見せて、もりあがっています。
N.A.: それ以外では、普段の飲み会でしょうか。今はコロナで自粛中ですが、ちょうど良いペースで、自然発生的に連れだって飲みに行く感じですね。それと、社員の会「研友会」のイベントも楽しいです。高尾山に登ったり、お花見に出かけたり、賑やかです。
──最後に、就活生に向けたメッセージを。
N.A.: 印刷会社って楽しいですよ、ホントに。最初に任された仕事が、タトウ(二つ折りファイルの内側にポケットがついているフォルダー)を作ることだったのですが、こういうのも印刷で作るのだなぁ、と初めて知れて。そういう目で世の中にある物を見ていくと、印刷って割と何でもできるな、というのを最近感じていて、そういう、知らないことを知っていくのが好きな人には、向いている仕事だと思いますね。日々発見があるというか。それと、研文社は、本当にいい先輩ばかりで、自分はのびのびと仕事をさせてもらっています。
R.Y.: 70年と歴史ある会社で、大手のお客様も多くて、やりがいのある仕事ができて、すぐお客様の担当にさせてもらって、お客様と一緒に悩みながら、一つの成果を出せた時に喜びを感じられる仕事ですね。人との繋がりの中で、何か大きいことをやってみたいという方に志望して頂ければ、と思います。
※この対談は2020年9月に行いました。