SDGs(持続可能な開発目標)は、2030年までに達成を目指す国際的な目標です。近年、企業においてもSDGsへの取り組みが急速に広がっており、「自社でも本格的に推進したい」「何から手をつければよいか分からない」と感じている担当者の方も多いのではないでしょうか。
本記事では、SDGsの17の目標を企業視点で整理した上で、取り組む理由やメリット、具体的な推進ステップ、そして実際の企業事例までを解説します。社内でSDGsを推進する際の参考としてぜひお役立てください。
目次
SDGs17の目標を企業視点で整理する
SDGsは17の目標と169のターゲットで構成されており、環境・社会・経済の幅広い課題を網羅しています。すべての目標が企業活動と無関係ではありませんが、特に企業として取り組みやすい目標を以下に整理しました。
| ゴール | 内容 | 企業との関連 |
|---|---|---|
| 4. 質の高い教育をみんなに | 平等な教育機会の提供 | 社員研修・人材育成、地域教育支援 |
| 5. ジェンダー平等を実現しよう | 男女平等な社会の実現 | ダイバーシティ推進、女性活躍支援 |
| 7. エネルギーをみんなに そしてクリーンに | 再生可能エネルギーの普及 | 省エネ化、再エネ導入 |
| 8. 働きがいも経済成長も | 持続可能な経済成長と雇用 | 労働環境改善、公正な賃金 |
| 9. 産業と技術革新の基盤をつくろう | インフラ整備と技術革新 | DX推進、イノベーション投資 |
| 10. 人や国の不平等をなくそう | 格差の是正 | フェアトレード、サプライチェーン管理 |
| 12. つくる責任 つかう責任 | 持続可能な生産と消費 | 廃棄物削減、環境配慮型製品の開発 |
| 13. 気候変動に具体的な対策を | 気候変動への対応 | CO2排出削減、脱炭素経営 |
| 17. パートナーシップで目標を達成しよう | 国際的な連携と協力 | 業界団体・NPOとの連携 |
💡上記はあくまで一例です。自社の事業内容や課題によって、優先すべき目標は異なります。まずは自社の業務とSDGsの接点を探すことが推進の第一歩です。
企業がSDGsに取り組む理由・メリット
「SDGsはやらなければならないもの」と義務感で捉えている担当者の方もいるかもしれません。しかし、SDGsへの取り組みは企業にとって多くのメリットをもたらします。
① ブランド価値の向上
環境や社会課題への取り組みを積極的に発信することで、企業のブランドイメージが向上します。消費者や取引先からの信頼を高め、長期的な競争優位性につながります。
② 採用・人材定着への効果
特に若い世代はSDGsへの関心が高く、企業の社会的責任を重視する傾向があります。SDGsに積極的に取り組む企業は、優秀な人材の採用や定着において有利に働くことが期待できます。
③ 投資家・取引先からの信頼獲得
近年、ESG投資(環境・社会・ガバナンスを考慮した投資)が拡大しています。SDGsへの取り組みを明示することで、投資家や取引先からの評価が高まり、資金調達やビジネス機会の拡大につながります。
■関連記事:企業が知っておくべきESG投資とは?注目されている理由や事例をわかりやすく解説
④ リスク管理の強化
環境規制の強化や社会課題への対応を怠ることは、将来的な法的リスクや事業継続リスクにつながります。SDGsに沿った経営を進めることで、こうしたリスクを事前に軽減することができます。
企業のSDGs推進ステップ

SDGsの取り組みを社内で推進するにあたり、どのように進めればよいか分からないという声も多くあります。以下のステップを参考に、自社に合った形で推進してみてください。
Step1|自社に関連するSDGsの目標を特定する
まずは17の目標の中から、自社の事業や課題と関連性の高い目標を絞り込みます。すべての目標を一度に取り組もうとすると、リソースが分散してしまいます。事業内容・業種・規模に応じて優先度を設定することが重要です。
Step2|現状把握と課題の整理
自社の現状を把握し、SDGsの観点からどのような課題があるかを整理します。CO2排出量、廃棄物の量、労働環境の実態など、定量的なデータを収集することで、課題の優先順位が明確になります。
Step3|具体的な施策の立案・実行
現状把握をもとに、達成可能な目標と具体的な施策を立案します。この際、社内の関係部署を巻き込み、全社的な取り組みとして推進することが成功の鍵です。また、施策には期限と数値目標を設定し、進捗を管理できる状態にしておくことが重要です。
Step4|情報発信・レポーティング
取り組みの内容や成果を、社内外に積極的に発信します。サステナビリティレポートやWebサイトでの発信は、ステークホルダーへの透明性を示す上で効果的です。また、継続的な発信は社内の意識向上にもつながります。
研文社のSDGs取り組み事例

ここでは、印刷事業を通じてSDGsに積極的に取り組む研文社の事例を紹介します。自社のSDGs推進を検討する際の参考としてご活用ください。
環境配慮型プリントによる脱炭素への貢献

研文社では、印刷工程における省エネ・リサイクル・汚染物質の除去を徹底するとともに、「環境配慮型プリント」というサービスを展開しています。
自社工場はすべて再生可能エネルギーを活用したカーボンゼロプリント工場として稼働しており、Scope1, 2のCO2排出量を実質ゼロで運営しています。これにより、研文社で印刷した印刷物はそのまま「環境対応商品」として位置づけられます。
印刷物という身近な接点から、取引先企業のSDGs対応を支援できる点が大きな特徴です。
【関連するSDGs目標:目標7・目標12・目標13】
国際的なイニシアチブへの参画
研文社は企業として持続可能な社会の実現に向け、以下の国際イニシアチブに参画しています。
再エネ100宣言(RE Action):再生可能エネルギー100%利用を目指す企業・自治体のムーブメントへの参加
SBT(Science Based Targets):科学的根拠に基づいた温室効果ガス排出削減目標の設定
これらへの参画は、単なる社内施策にとどまらず、業界全体・社会全体の変革に貢献する姿勢を示すものです。取引先や投資家への信頼性向上にも直結します。
【関連するSDGs目標:目標13・目標17】
中学生向けSDGs教育の実施や外部講演への登壇
研文社は地域社会への貢献として、次世代を担う中学生向けのSDGs教育プログラムを提供しています。子どもたちがSDGsの基礎を学び、自分たちにできることを考え実践するきっかけを提供しています。
また、外部講演にも登壇し、自社の環境配慮型プリントなどを紹介しています。
【関連するSDGs目標:目標4・目標17】
まとめ
SDGsの17の目標は、企業にとって「対応すべき義務」ではなく、ビジネスの持続的な成長と社会への貢献を両立させるための指針です。取り組みを始める際には、すべての目標を一度に追うのではなく、自社の事業と関連性の高い目標から優先的に着手することが重要です。小さな一歩であっても、継続的に取り組み、発信していくことが企業としての信頼性を高めていきます。
研文社では、印刷物という身近な手段を通じて、企業のSDGs対応を支援しています。まだ印刷物の環境対応に取り組んでいない場合は、ぜひ下記より資料をご請求ください。貴社のSDGs推進の一助となれば幸いです。
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