苦労して作り上げたマニュアルには
誇りがある

藤井 章博

マニュアルづくりで大切なことは

マニュアルづくりで心掛けていることは、全てのお客さまに満足していただけるものを作成することです。正しく、安全を意識したマニュアルを作成することで、より分かりやすく、使いやすいマニュアルが提供できる。製品を手にしたお客さまが間違った使い方をしなくなり、製造元のお客さま自身も守られる。つまりPL(製造物責任法)対策にもつながっています。ある意味でマニュアルづくりとは、お客さま(個人)とお客さま(企業)の架け橋でもあり、両者を守るための仕事といえます。

自動車のプロからマニュアルのプロへ

この仕事には当然、自動車のメカニズムに対する深い理解と、技術資料を読み込む力、設計者と技術面で話し合える力、そしてそれを文章にまとめる力が必要です。
私の場合、元自動車整備士でした。例えば、自動車に新しい機能が追加された時、それがどのような効果があり、運転する時にどのようなメリットがあるか、または取り扱いをどう間違えれば危険か、ということは分かりますが、どのように書けばいいのか分からなかった。テクニカルライターとしての文章力は社内ライターのエキスパートに教わりながら、お客さまと折衝を繰り返し、経験を重ねて一人前になるには3年ほど掛かりました。


大切な仕事だから、チェックを徹底的に

マニュアルは製品の一部であるため納期は絶対です。並行業務や担当者に無理なく、全ての納期が守られ、品質低下しないスケジュールを立てます。資料、情報からの調査を経て、社内ミーティングを実施。マニュアルの編集方針を決め、お客さまに承認をいただき正式スタートです。そこから公式に技術資料の調査、製品確認(取材)、撮影やイラスト制作も進行しながら同時に原稿を作成。つまり、多くの人と関わるため、コミュニケーション力も必要とされます。製品に変更が掛かれば当然マニュアルも修正になり、常にそれを追いながら、柔軟に対応していきます。また細かな部分や疑問は、設計者に問い合わせたり資料を読み込んで、さらに深く調べることも…。チェック工程も、ただ単に原稿をチェックするだけではなく、担当者がさまざまな調査資料を提出し、ディレクターがダブルチェックを行います。また校了間際には、社内の校閲チームのチェックも受けます。こうした細やかな対応で品質を確保し、長年にわたり制作を任されています。


信頼関係があるから“トップシークレット”に関われる

新製品開発は、お客さまにとって間違いなくトップシークレットです。私たちマニュアル編集・制作部門は、これまでの実績と信頼をベースに、製品の「開発」という高いレベルから仕事ができること、自動車など、メジャーな製品づくりへ貢献できることに“責任”と“やりがい”を感じて取り組んでいます。また、お客さまと共に製品開発へ携われることを「誇り」に感じています。今後もご満足いただけるマニュアルづくりをチーム一丸となって取り組んでいきます。

プロフィール

藤井 章博
入社年月日:2007年9月
所属部署:デジタル開発本部 マニュアル編集・制作部 主任

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